🥋柔よく剛を制す
- 陽平 丸山
- 2024年6月19日
- 読了時間: 3分
あらゆるスポーツの中で、私の身体能力を最も発揮できるのは、柔道だと思う。
柔道との出会いは、小学3年生の時にさかのぼる。映画「スターウォーズ」の主人公ルーク・スカイウォーカーの衣装がカッコ良くて、父親に尋ねると、「あれは柔道着だ。」と教えてくれた。それから私は、柔道着を担いで、バスに乗って柔道教室に通うことにしたのであった🥋
柔道は、一つ一つの技について、打ち込みという技をかける練習を反復して行う。これをいかにやるかで、技のキレ味・威力が変わってくる。私は、豪快かつ芸術的な投げ技「背負い投げ(相手を背負って肩越しに投げる技)」と、それを決めるためのフェイント技「大内刈り(相手の足を内側から刈り後ろへ倒す)」の連携技の打ち込みを繰り返し、特に磨きをかけた。
小学5年生になると、1級試験に臨んだ。試験種目には、最後に組み手(対戦)があり、勝利すると晴れて合格となる。試験当日、ランダムで決まった対戦相手は、不運にも、同道場の同学年で1番強いと言われていた、真冬でも半袖短パンの野生児だった。普段から分が悪かったが、私は、なんとしてでも勝ちたい試合、思い切って最初から仕掛けようと思った。
「始めっ」と組み手開始の掛け声と同時に、私は大内刈りに入り、相手が技をくらうまいと重心を上げたところで、豪快に背負い投げを決めた。開始1秒での綺麗な1本勝ちだった。見学していた父親も思わず手をたたきそうなほど、興奮したそうである。
しかし、中学になると、学校には畳道場がなく、もちろん柔道部もなかったので、サッカー部へ入部した⚽️
高校では、軟式テニス部へ入部したのだが、体育の授業で柔道があった。小学の時に打ち込み練習していた身体は、まだ動きを覚えていたようで、授業での組み手で私は、柔道部の黒帯の子らを、くるんくるんと投げ飛ばした。気の毒なことに、体育の先生が柔道部の顧問だったので、投げ飛ばされた子らは先生に小突かれていた。先生からは、柔道部に入らんかと誘われたが、「冷房もなく汗臭いので嫌です!」と、キッパリと断った(笑)。
柔道では、「柔よく剛を制す」といわれる。
柔道の技では、相手の力を利用し、小さい人でも大きい人を豪快に投げ飛ばすことができるとされていて、 その姿を表現するときによく使われる言葉だ。振り返ると、軽量な私でも強い方だったのだから、正式な試合では体重別の階級戦になるし、割といい線に行ったのではないか、と思う🤔
柔道は、礼に始まり礼に終わる。相手選手をリスペクトし、結果に関わらず礼儀を重んじる日本特有の美しい武道精神である。
この令和6年の夏はパリオリンピック、日本お家芸柔道の日本人選手のメダルラッシュが楽しみだ🥇

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